Twinray episode
バレンタインだった… 前の年も 私が、ランナーになる前に チョコレートは ちゃんと渡していたけれど… 今回はちゃんと 気持ちを入れて お祝いがしたい …そんなふうに思っていた そして せっかくなら チョコレートを渡すだけではなく 2人の好物の オイスターで…
この時期の私は… 過去のやり方をまだ完全に 捨て去る事は …出来ていなかったように思う 彼への愛を自覚しながらも 並行して… 定例会議で東京に来る ギラ男とも逢っていたから… むしろ ギラ男の存在は 私にとっての 抑止力だったのかもしれない 彼を愛し過ぎ…
仕事は順調だった… 覚える事もそれなりには あったけれど やり甲斐をも感じつつあった IPOを目指すようは会社は やはり活力がある そんな環境に身を置く事が ワクワクするような 楽しさを 私に感じさせてくれる 師走のその日は 夕方から 某古本屋町の会場で…
傘の受け渡しで、彼と2人で 逢う事になった 私の依頼で 傘を取ってきてくれた彼に お礼を言わなければ… そして 迷ったけれども… 恋愛部分には触れず 一番辛い時期に寄り添ってくれた 貴方にどれだけ救われたか… と言う、1年間の感謝の気持ちを 認めたクリス…
新しい生活がはじまった 決まった時間に起きて 出社する生活… 緊張感はあるものの メリハリのある生活に ある種の心地良さも感じる …入社して数週間が経過した頃 先輩を通じて 彼から連絡が入った 私の再就職を祝いたいとの事… …正直、忘れたかった 恋愛が 1…
そんな日を過ごす中… 並行するように…ギラ男からも 連絡があった この時点での私は まだギラ男に執着があったように 思う ストイックに常に自分を 高める姿に… ビジネスパーソンとしての 理想像のようなものすら 持っていた 営業マンだから… 人脈、知見、全…
そんな経緯で参加した 東京都の会社説明会… 参加企業で人事のポジションを 探したら… 2社ほど、あったので 早速インタビューを申し込む 別にここで決めなくても いいや…参考までに話を聴くだけで そんな軽い気持ちだった インタビューをした後、 その企業の…
人事の仕事は… このキャリアチェンジプログラムを 受講する前は、正直、 お腹いっぱい…と思っていた 人事の仕事を通じて 人を助けたりする事は… 私の適職だとは思うのだけれど 外資系企業で就いていた HR(人事)の仕事に ウンザリして 我慢が出来なくなって …
予定していたセミナーがはじまった キャリアチェンジプログラム… 3日間のグループワークを含む 自分のキャリアの方向性を 辿る内容だった 自分を客観的に知る機会は なかなか無いから とても興味深くて 参加する事にした また、このセミナーを申し込む際に …
旅行中も彼の事は 考えないようにした… 考えると 胸が痛んだから… 今 何を思ってどう感じているのか… わかるよしも無いし わかる資格も、無い 諦めて忘れようと…思った 帰国した日に… 詳しくは忘れたけれども ギラ男から連絡があった 何だろう?こっちの反応…
映画は…彼の仕事の都合もあり… 日にちが2回ほど調整された 普段は大人なはずなのに… 彼と関わると 私はまるで子供に戻ってしまう 映画の予定がようやく 決まったものの… 今度は 何かLINEのやり取りで 彼の返事が… (忙しかったのだと思うけれど…) あまり私の…
体調もだいぶ良くなってきたし 夫が夏休みに 何処かに行こう…と言う 彼の事を忘れたかったし… たまに連絡してくるギラ男も 色んな事が 煩わしく思った 気分転換も良いかもしれない 夫の誘いに 応じる事にした… Baliには何度も行ったし Vietnamに行ってみよう…
好きな気持ちを押さえて… 彼には何も言わずに 黙って距離を取る 連絡手段も一切絶って… 湧き上がる愛を抑えるのは… 自分の中の愛に背くのは 愛を拒絶されるのとはまた 違った苦しみが あるのかもしれない… 自分で自分の思いを 噛み締めながらも 葬る… 今は何…
真摯に愛情を求めてくる彼に 自分の気持ちが試されるような 出来事が突然起こった 私の気持ちが煮えきらなかったから 試練石として そのような事象が 起こったのかもしれない 話のきっかけは 私に彼を紹介してきた 先輩に端を発した 先輩が彼と私の関係に 何…
…しばしの平和な時間… 1週間に一回くらいは 何かしら逢っていたような気がする 夕方くらいから逢って スパークリング✨で乾杯して おしゃべりをする…。 …彼はそんな時期に 以前、私から指摘された 身体中の全てのムダ毛を 全部綺麗にしてしまったとの報告を …
新橋演舞場である…東をどりは… 京都の、都をどりの東京版とでも 言おうか…。 新橋の料亭や芸者さんの踊りの 発表会が新橋演舞場であり このイベントに 着物を着て行くのを 私は楽しみにしていた 着物姿を 彼に見せたかった私は 終わった後に 彼と待ち合わせ …
以前から約束していた、彼の 誕生日がもうすぐだった… 私絡みのスケジュールは ほとんど断ってしまったのだけれど いつもご馳走になっていたし 嫌いな訳では無く むしろ好きなのだから 親しい友人?として 彼の誕生日は当初の約束どおり 彼を招待する事にし…
…色んなイベントがあり 放置していた胃カメラの検査を あるタイミングで彼から指摘 されてしまった (꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)𓂃 𓈒𓏸やっぱり行かないとダメ? 自分の身体の事、ちゃんとしないと ダメだよ…と。君は僕の大切な人でも あるのだから、ちゃんと検査して 悪いと…
ギラ男からの 久しぶりの連絡は… 私も所属していた外資系企業を辞めて 違う企業にヘッドハンティングされ 転職をする事になったから …関東圏を離れる… という内容だった 実はギラ男には 2月頃に見切りを付けて 私の方から、遠回しにふっていた 数ヶ月に一度…
私の方からの突然のトーンダウンを 彼は気づいていたように思う…。 何個か交わしていた先の約束を いきなり全部 断ったし笑笑 さらに 自分は同時に2人の男性を 愛せるほど器用なタイプでも ないから… どちらかにしたいけれど…。 ツインレイとかそんな 概念も…
彼との時間を過ごしながらも… 私は、もう恐怖に怯えていた …彼が居なくなってしまう恐怖 …彼に依存してしまう恐怖 …自分が自分で 無くなってしまうような恐怖 未知なる領域に行くのには 勇気が必要だけれども 今の私に その力は…ない だから…彼には言わずに …
…彼との濃厚な時間 けれど 男女の背徳感に塗れた 重苦しい… そんな感覚は全く無くて まるで 同級生のように 兄妹のような 当たり前にくっついているような 感覚 とても自然に…ピッタリと くっついている まるで無邪気な子供のように… 肌をよせあっていている…
そんな風に彼とは自然に 距離を詰めて 急速に 親しくなっていったように思う 絵や音楽や… 普段はあまり 言葉にする事が出来ない 繊細な感性を ほとんどピッタリと共有する事が できる相手… 同じような 『美』を追求する相手… ずっと誰かと共有したかった感覚…
こんな万葉集の歌が あるのを知っている? ある日彼に聴いてみた…。 『今更に 何をか想はむ うちなびき こころは君に 寄りにしものを』 彼:え?…調べる。 現代訳をすると、 今さら もう迷わない寄り添うと決めたから 私の心は 貴方のもの と言う情熱的で決断…
桜の季節がもうすぐだった… 『桜の樹の下には死体が埋まっている』 -梶井基次郎 これ知っている? え?知らない…と彼。 梶井基次郎さんの言葉なのよ。 桜って美しいから…死体との 対比がなんとも…妖艶というか 耽美的な美を感じるわよね そんな会話をした 明…
2人とも絵画が好きだから… 何かを観にいこう…という話になり 丁度その時に開催していた オディロン・ルドンを 観に行く事になった …そう言えば父親以外の男性と 美術展に行くのは はじめてだったかもしれない この頃は頻繁に彼から声がかかって 時間が合えば…
彼との事は… あのKissの事は…しばらくお互いに 触れる事は無かった 先輩のお客様でもあるし… 会社は辞める事になってはいたけれど 彼の経営者としての公人的な部分と 倫理的社会的な部分もあった ギラ男と彼の決定的な違いは その想いの深さ… 2人とも私に想…
そんなある日、彼が私にCDをくれた 『僕の好きなCDだから 良かったら聴いてみて』 そんな言葉と一緒に貰った1枚は Keith Jarrettの The Melody at Night ,with you JAZZ ピアノ? 聴いた事が無い…けれど… 自宅のCDプレイヤーにセットしてみる …孤独な夜にそ…
その頃私は、体調不良もあり 昨年の5月から勤務していた会社を 辞める事を決意していて…… 胃カメラを飲む検査を予定していた キャリアについても 主人とのことについても 息詰まりを感じていた そしてギラ男との 恋愛の事でも悩んでいた 自分なりに一生懸命…
主人や、外資系企業の彼は(ギラ男)は 私が良く知っているタイプの男性で 外見や持っている雰囲気としても 一般的には男らしいタイプ 彼らのようなタイプの人達との お付き合いは経験値があった どのように扱えば 彼らが喜ぶのかも 自信があった だけれども…