そんな日を過ごす中…
並行するように…ギラ男からも
連絡があった
この時点での私は
まだギラ男に執着があったように
思う
ストイックに常に自分を
高める姿に…
ビジネスパーソンとしての
理想像のようなものすら
持っていた
営業マンだから…
人脈、知見、全てを駆使して
必ずや成果に結びつける…
そんな彼のノウハウにも
興味があった
仕事に全能力を捧げる姿
また
趣味のゴルフもストイックに
極めていた
早朝の打ちっぱなしを…
自分のルーティンに組み込み
自分の年齢よりアンダーのスコアを
目指す…age shoot ⛳️を
楽しんでいた
自信が漲る…敏腕営業マン
そんな印象だろうか…
苦しみすら喜びに転嫁出来る
そんな力を持っているように
思ったのだ
そして
そんな彼から言い寄られて
悪い気はしない
むしろ
その時の私は、高揚感に
溢れて…誘いに応じたように思う
自己肯定感を高めるのに
自分に愛情を寄せてくれる
異性の存在ほど
効力するものは
ないのかもしれない
彼が予約してくれた
赤坂の割烹で…半年ぶりに逢う
…わだかまりも
特に何も感じずに…普通に
お互いの近況を報告し合う
食事も美味しかったし…
それなりに
充実した時間だったと思う
だけどこの人は
求愛がダイレクトではない
近くのホテルのラウンジで
一杯飲みながら
一緒に過ごす…
相変わらずの言葉の応酬
前はそれが楽しかったのに
変わったのは私なのだろうか
誘いたいなら
ダイレクトに誘えばいいのに
私、誰かと比べている?
ギラ男はきっと
そういう営業スタイルを
ずっとしてきたのだろう…
空手や柔道の技のような
相手の力を使って
自分に利する方法を辿るような
やり方
そこがイマイチ、
しっくりとこない…
男らしくない
一体
私に何を言わせたいのか…
そんな思いが残ったけれど
そこは見ない事にした
私の自己肯定感を高めてくれて
ありがとう…
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