巷に不穏な空気が漂いはじめた
時期だった…
新型のウィルスと
それに絡むニュースの
はじまりの時期だったかもしれない
夫がどうも
体調が悪そうである…
それもTVで放送される
例の新型ウィルスの症状と
…とても良く
似ているのである
彼からは
私の誕生日に
特別なディナー🍽✨に誘われていたから
とても
…楽しみにしていたけれど
もし、夫が巷の伝染病だとしたら？
一緒に住んでいる私も
感染しているのかもしれない…？！
当初は
今よりもまだまだ情報も少なくて
命を危ぶまれるかもしれない
伝染病として
不安がさらなる不安を呼ぶような
報道が多かったかもしれない
彼には逢いたい…！！
だけれども
彼に伝染してしまったら…？
彼の社員は？
彼のクライアントは？
彼の取引先は？
客観的な視点で
思いをめぐらせ
考えてみる
どうしよう…？！
じっくり考えて
彼をそんな危機的な状況に
陥らせる事は
絶対、に出来ない…！と、判断する
一、サラリーマンと
経営者とでは
担っているものが
そもそも違うのだ
熟慮した結果…
彼からの招待は…状況を
説明した上で、断る事にした
思案しながら文章を書く…
…貴方からの誕生日の招待🍽✨
とても楽しみにしていたのだけれども
貴方に感染のリスクを
広げたくないから…
今回は見合わせて貰いたい…と。
2人のこれまでの関わりの中で
このような
逢いたいけれども
逢えない…という状況は
はじめてだった…
断腸の思いで文章を書いて
彼に送る…
程なくして既読がつき
彼から返事が来る
『都合の良い時にでも、僕に電話して？』
お昼休みに電話をしてみる…
『…色々考えちゃって…心配なの…
『貴方には抱える人が沢山いるし
迷惑はかけられないし…』と、私
『うん。そうだったんだね…。』と
私の不安ごと、やさしく受け止める彼…。
この人と話していると
どうしてこんなにも
心が落ち着くのだろう…。
不安が
全く無くなった訳でないけれど
混乱状態からはどうやら
浮上してきた…。
そして
『きっと大丈夫だと思うから…。
予定通り誕生日祝いたい♡ 』
と、言うのだ。
驚いたけれども、何か異変があったら
連絡する事を伝えた上で…
電話を切った…！
…今までの彼に対する印象
私に愛を捧げてくれる人
不思議な人
タダものじゃない人
…それに新たにもうひとつ
頼もしい男性…
これが加わった…
ふんわりと全てを受け止めて
私の不安を瞬く間に解消してくれる
どんなphaseにおいても
脅迫めいた
不安感のみを押し付けてくる
夫との違いを
改めて感じてしまう
内面の安定具合や…
内に秘めている強さが…
外側に反映しているのだろう…
『お誕生日おめでとう♡
君が産まれて来てくれたこの日に…🥂✨️
君と出逢える事が出来て
僕がどれだけ嬉しいかわかる？』
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