Under the Roses

-薔薇の下での誓約の元に-

77.暗転

2回目の離婚調停だった…。

 

1回目の離婚調停は

覚悟をして行ったけれども

 

調停員の方々も

良い方達で

 

私の真意を理解して貰えた

 

そのような感触を持っていたから

 

その延長の2回目だと

私は想定していたのだ

全ては順調なはずだ…

 

待合室でしばし待ち呼ばれる…。

 

調停員の男性の方が

前回の人から

変わっていた…

 

何か嫌な予感のはじまりだった

 

前回と同じ女性の調停員に

話しかけられる

 

ご主人が弁護士先生を

立てられたのはご存知ですか?と…。

 

え?聴いていない。

 

そんな事は初耳だ。

 

まるで騙し討ちのような

 

夫のやり方に

怒りが漲った…。

 

冷静に冷静に

落ち着いて対処しよう…!

自分に言い聞かせた

 

それなのに

 

夫が弁護士を立てた事で

全ての登場人物の論調が

 

夫側になったような

パワーバランスの変化を感じる

 

夫は…今、住んでいる

 

高層マンションに執着していた…!

 

もともと私が

1回目の結婚の時に

 

前の夫と購入した物件で

1回目の離婚時に…

 

離婚時の財産分与として

 

ローン付きではあったものの

財産分与された物件だ

 

ローンの都合上

私が全て所持する権利の

半分を譲渡した経緯なのだか

 

そんな事はおかまいなしに

この物件は売却すれば

かなりの高額になる

 

自分は名義上は

半分の権利がらあるのだから

 

売却益の半分を主張する…が

夫側の主張だった…!!

 

マンションの資産価値が

上がった事も 

 

夫の執着を強くしたようだ

 

どうやら

 

夫が弁護士を立てた事で

 

私は一気に不利になり

窮地に陥った

 

そもそも夫は

 

私に対して悪い事など

していないと言う考えが

 

ここでも透けて見えた

 

離婚に該当する行動は

何も自分はしていないのだから

 

悪くない…という主張だ

 

私の方は

 

丁度、会社も月末に辞める事に

なっていたから…

 

タイミングが極めて悪かった

 

今、離婚調停で夫と戦う事は…

 

私に住む場所を喪わせるリスクが

一気に高くなった

 

…どうしよう…!!

 

調停が終わり

混乱した頭で東京家裁

ベンチに座り込む

 

…こんな時に彼が一緒に居てくらたら…

 

涙が込み上げてきて

ポロポロ泣いてしまう…

 

一体どうすれば良いのか…

途方に暮れてしまう

 

…自分は、

 

あれ程までに頼もしい存在を

喪ってしまった事を

身に染みて感じる

 

…喪失の痛みに喘ぐ…

 

愛が無くなった訳では無い。

…だけれども、彼が居ない

 

その事実が私を苦しめるのだ…。

 

こんな時こそ支えて欲しい

泣き崩れる私を抱き締めて欲しい

 

きっと大丈夫だよ…と

 

いつもの様に勇気づけて欲しい…

 

この時になってようやく私は

自分の半身に等しい存在を

喪った事を、理解した…。

 

ツインレイ#スピリチュアル

#大人の純愛#霊性開花

#女性性#自分軸

 

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