Under the Roses

-薔薇の下での誓約の元に-

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

17. 貴方の海になりたい

そんな風に彼とは自然に 距離を詰めて 急速に 親しくなっていったように思う 絵や音楽や… 普段はあまり 言葉にする事が出来ない 繊細な感性を ほとんどピッタリと共有する事が できる相手… 同じような 『美』を追求する相手… ずっと誰かと共有したかった感覚…

16.万葉集

こんな万葉集の歌が あるのを知っている? ある日彼に聴いてみた…。 『今更に 何をか想はむ うちなびき こころは君に 寄りにしものを』 彼:え?…調べる。 現代訳をすると、 今さら もう迷わない寄り添うと決めたから 私の心は 貴方のもの と言う情熱的で決断…

15.桜の樹の下には…

桜の季節がもうすぐだった… 『桜の樹の下には死体が埋まっている』 -梶井基次郎 これ知っている? え?知らない…と彼。 梶井基次郎さんの言葉なのよ。 桜って美しいから…死体との 対比がなんとも…妖艶というか 耽美的な美を感じるわよね そんな会話をした 明…

14.オディロン・ルドン

2人とも絵画が好きだから… 何かを観にいこう…という話になり 丁度その時に開催していた オディロン・ルドンを 観に行く事になった …そう言えば父親以外の男性と 美術展に行くのは はじめてだったかもしれない この頃は頻繁に彼から声がかかって 時間が合えば…

13.愛している

彼との事は… あのKissの事は…しばらくお互いに 触れる事は無かった 先輩のお客様でもあるし… 会社は辞める事になってはいたけれど 彼の経営者としての公人的な部分と 倫理的社会的な部分もあった ギラ男と彼の決定的な違いは その想いの深さ… 2人とも私に想…

12.Be my Love

そんなある日、彼が私にCDをくれた 『僕の好きなCDだから 良かったら聴いてみて』 そんな言葉と一緒に貰った1枚は Keith Jarrettの The Melody at Night ,with you JAZZ ピアノ? 聴いた事が無い…けれど… 自宅のCDプレイヤーにセットしてみる …孤独な夜にそ…

11.自己肯定感

その頃私は、体調不良もあり 昨年の5月から勤務していた会社を 辞める事を決意していて…… 胃カメラを飲む検査を予定していた キャリアについても 主人とのことについても 息詰まりを感じていた そしてギラ男との 恋愛の事でも悩んでいた 自分なりに一生懸命…

10.2人の男性

主人や、外資系企業の彼は(ギラ男)は 私が良く知っているタイプの男性で 外見や持っている雰囲気としても 一般的には男らしいタイプ 彼らのようなタイプの人達との お付き合いは経験値があった どのように扱えば 彼らが喜ぶのかも 自信があった だけれども…

9.恋愛観

私の今までの恋愛観は… 『期間限定の楽しさ』だった そんなに 沢山の恋をしてきた訳ではないけれど 楽しい時間には 限りがあるものなのだと 思っていたし… 結婚をした主人とだって ピークはあったものの、 そんな思いは期間限定で いつか収束していくものだ…

8.身長差

熱烈なKissは衝撃的で… 忘れられない記憶になった。 男性が本気で この女性を手に入れたいと…思う時に あんな情熱的なKissが発動するのかも しれない それよりも あんなにフィット感がぴったりのKissは はじめてだったから…。 お互いの唇を通して 何かエネル…

7.嵐のように突然、唇を…

はじめての2人での会食… 今回は私のリクエストで日本酒の お店を彼は予約してくれていたのだけれど。 向かい合っていると 何か緊張してしまう…。 何故だか、絶対的に彼に愛されている確信が あるのに…。 そんな風情は奥歯にも出さない彼と 向かい合って…。何…

6.駅まで迎えに行こうか?

ダイレクトな求愛『抱きたい』 については …直接返答はせずに、 『私に対する 最大の賛辞と受け止める』 有難う…と返答した。 愛の告白も無しにいきなりそんな事を 言われたのも 生まれてはじめてな事だったし… 彼の真意もはかりかねた それと 外資系企業の…

5.抱きたい

慌ただしい移動を経て Baliに付いて…ようやく少し落ち着いてから プールサイドで考えた さて…どう手を打とうかと…。 普通だったら水着の写真なんて ほとんど知らない、それも 2回しか逢った事がない男性になんて もちろん送るものではない…。 今ならお酒の席…

4.水着審査

彼と先輩との会食が終わった翌週に… 先輩からまた声を掛けられた 彼が年内にどうしても またこないだと 同じメンバーで会食がしたい…との事 仕事納めまであまり時間がない中、 急遽、会食がスケジューリングされた 『彼はきっと私に逢いたいのだ』 根拠も無…

3.貴方の瞳が懐かしい

ようやく落ち着いて自己紹介が出来、 会食がはじまると… 予想外の変化が私に起こった あれ? この男性の事を 私は何故か とても良く知っているような気がする はじめて逢ったのに懐かしい… 彼の大きな瞳を知っている そんな不思議な感覚… 彼は決して 饒舌な…

2.出逢いは番狂わせ

気乗りしないのには他にも理由があった 他に好きな人がいたから… その人以外の男性には興味が持てなかった 私の想い人は以前いた外資系企業の人で… ストイックなまでに自分を高める姿 必ずや目標到達する抜け目のなさに 一見、豪放磊落にみえるがその実 とて…

1.予定されていた出逢い

5月に入社したばかりの会社で… 同じ部署の先輩から 紹介したいお取引先がいるから…と、 声を掛けられた。 とにかく素敵な経営者で、イケメンで カッコよくて…と先輩が褒めまくるので 少しへそ曲がりなところがある私は… 自分は別に面食いでも無い事を話し、 …

Prolog

幸せになる方法を探しながらも 何か満たされずに、常に何かが 足りないような日々を過ごしていた 再婚した 13歳年上の夫とのパートナーシップ 自分のキャリア 決して不幸では無いのだけれど 全て何かが満たされない 私は一生懸命やっているのに何故? そんな…

🥀はじめに🥀

いつもTwitterで沢山のイイネ♥️ ありがとうございます 雅子です こんなに沢山の人と知り合え… 励まされたり 励ましたりできる場所があって しみじみ自分は 幸せなのだなぁ…と、思います✨ ツインレイという 言葉すら知らなかった自分が ツインレイのTwitterを…